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共有不動産の売却を持ちかけてくる不動産業者は詐欺師なの?

家

誰かと資金を出し合って1つのものを購入するということは、現代社会においてもそれほど珍しいことではありません。

むしろ、ネットの発達や決済機能が強化されたりしたことで、共同購入やクラウド・ファンディングのような、共有という手段を用いた取引や出資は以前よりも広まっているでしょう。

しかし、不動産の世界では、共同出資による共有は広がらず、むしろ敬遠される傾向にあるのが実状です。その理由として、不動産以外の所有権の共有に比べて、あまりにもリスクが大きいことが考えられます。

証券化されて金融商品として流通されることが可能な不動産ファンドとは違い、現物の不動産を複数の所有者が共有すると、著しく権利が制限されるケースがあるのです。これは、権利を分割することと、現物の不動産を容易に分割できないこととのギャップによって発生するようです。

では、権利を分割することで発生するトラブルは、共同購入がなじまない不動産ではあまり起こらないのでしょうか?

実は逆なのです。共同購入こそ少ないものの、相続が発生して「とりあえず分けておこう」と共同で登記して、しばらくしてから対応に苦慮するというケースが、決して少なくありません。

少子化が進み、親類との付き合いも希薄になれば、さらに共有不動産のトラブルも深刻化するでしょう。容易に処分できないはずの共有不動産を、「売却しませんか」という持ちかけてくる不動産業者もいます。

できないと思っていたことができるのは嬉しい話ですが、その反面、「騙されているのではないか?」という悩みを抱えることにもなりかねません。

そんなときのために、共有不動産の売却に関する基本的な考え方や、騙されたと思わずに業者の話を見当できるようにするためのポイントなどをチェックしておきましょう。

共有を選びやすい相続の裏事情

共有不動産の売却

共有で不動産を購入することは、個人では滅多に行われません。しかし、相続で共有を選ぶことが少なくないことは、前段でもお話ししたとおりです。

相続で共有が選ばれる主な理由は、次の2つ。

  • 1.相続手続きに期限があり、急ぐ必要があること
  • 2.相続人同士で遠慮があり、単独所有を主張しづらいこと
  • 3.相続財産の価値を判断しかねて、とりあえず平等と思える分割案なら安心できると思うこと
相続には、放棄が3ヵ月以内、相続税申告が10ヵ月以内といった、オーバーしてしまうと変更や修正ができなくなる期限が設けられています。

こうしたタイムリミットがあるため、相続人にはどうしても、時間がかかる調査を避け、リターンもリスクも一緒に分けることができる共有を選んでしまいがちのようです。

ところが、リスクもリターンも分け合えたと思った共有には、意外な落とし穴が潜んでいることを、後々知ることになります。

例えば、建物を取り壊して建替えようとしたり、そのまま売却しようとしても、共有する全員の同意がなければできません。

結果的に、自分の資産ではあるものの、活用するための手続きには手間がかかり、税金や維持費などの義務だけは分け合わなければならないという「やっかいな存在」になりかねないのが、共有不動産の現実なのです。

共有の売却話が信用できる理由

マンションのセールスマン

こうした「やっかいな存在」になってしまった不動産を嫌って、手放す機会をうかがっている人も多いようです。

共有不動産の全体を売却するには、共有者全員の同意を取る必要があります。

しかし、自分の持ち分の処分については他の共有者の同意を得る必要がなく、自由に行うことができます。とはいっても、一部の権利しか行使できない共有持ち分の売却は、そうそう簡単ではありませんが……。

こうした「ハンディキャップのある事案」として、共有持ち分の売却は、相場に対して持ち分比率を掛けた価格では買手が付くことはまずありません。大幅な値引きは覚悟しなければならないでしょう。

しかし、そうした格安取引になることで、ビジネスチャンスと考える業者も出てくるわけです。

共有不動産に特化した業者は、格安で一部分だけの権利を仕入れ、他の共有者からの買取交渉を進めることで共有状態を解消。一般の不動産として相場での売却を可能にして利益を出す、というのが主なビジネスモデルとなります。

共有者の誰かが持ち分を売却すると、その業者から「あなたの持ち分を売却しませんか」という連絡が来ることになります。親族で分けたはずの相続不動産の件で見知らぬ業者から声を掛けられるため、不審に思うかもしれません。

しかし実際には、困っていた持ち分の処分を可能にする、救いの手にもなるわけです。

まとめ

家を持っている手

共有不動産について、見知らぬ業者から売却などについての問い合わせがあっても、アタマから詐欺や悪質な勧誘だと拒否してしまうのは待ってください。もしかしたら、困っていた共有の持ち分を買い取ってくれる「救いの手」かもしれませんから。

共有で困るのは、自由に処分できる自分の持ち分だけでは、買手が見つけにくいこと。共有者全員の承諾を得てからでないと売却などの処分ができないため、他の共有者との交渉という手間がかかる事案なのです。

こうした手間を代行し、共有を解消して一般の不動産として流通させるビジネスモデルが確立しています。一般の不動産を買い取って売却するように、持ち分をそれぞれの共有者から買い取って、まとめてから売却するわけです。

もし、自分が所有する共有不動産が「やっかいな存在」だと感じているなら、こうした業者からの問い合わせは、手放すチャンスになるかもしれません。

また、業者からのアプローチに不安があれば、ネットのイエウールのような不動産一括査定サービスなどを利用して、買取業者のなかから共有持ち分を専門に扱う業者を探すことも可能です。

【参考】イエウールの口コミ@良い点・悪い点や使い勝手を検証

イエウールの使い勝手や良い面・悪い面はこちら(↑)の記事でも解説していますので、よろしければご参考にしてください。

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