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マンション売却はオープンにした方が有利・不利?

内緒話をする

個人情報の保護が厳しさを増して、マンションの管理組合でも名簿の扱いに慎重を期すようになったり、表札を空欄にしておく住戸があったりするようになっています。

「所有しているマンションを売却する」という情報もまた、個人情報ではないものの、取り扱いには慎重を期してほしいと思っている売主は少なくないのではないでしょうか。

しかし、情報を限定して、水面下で有利に取引できるような物件は限られているというのが現実です。

むしろ、積極的に売却中であるアピールなしには売却というゴールには到達できない可能性のほうが高いのです。

そこで、マンションの売却をオープンにさせない原因を探りながら、オープン化によるメリットと効果的な方法について考えてみましょう。

マンション売却の情報を隠そうとするとどうなるか?

考える男性

人間にはアダムとイヴ以来、恥ずかしいと隠そうとする習性があるようです。

マンションを売却するという事実に直面することになっても、それを隠そうとする背景には、それが「恥ずかしい」という感情の原因になっていることがうかがえるわけです。

なぜ「マンションを売却すること」が「恥ずかしい」のでしょうか?

おそらく、所有物のなかでも衣食住という生活の基盤に関するものであり、それを売却することへの不安がほかのものの売却に比べて大きいことが考えられます。

また、資産を処分するのは金銭的に困った状況であることを連想させるので、あらぬ誤解を受けないためにも隠しておきたいという心理が働くこともあるでしょう。

もちろん、金銭的に困った状況でマンションを売却する場合であれば、なおさらです。

また、資産である不動産を頻繁に売買して活用することに抵抗を感じるといった、旧来の考え方に縛られていることもあるでしょう。

単純に、売却代金という不労所得を手にすることへの照れや、他人から羨ましがられることへの抵抗感が起こるのも無理はないかもしれません。

危機管理の意識が強い人であれば、入ってくる予定の売却代金をいろいろな意味で守るために、取引を知る人を最小限にしたいと思うでしょう。

これだけ理由が考えられるのですから、多くの売主がマンション売却をオープンにしたくないと思っても、当然なのかもしれません。

しかし、マンション売却を隠そうとすると、実害が発生する可能性があるのです。

例えば、近所に知られるのを嫌って内覧を制限すれば、購入希望者の印象を悪くする可能性が高くなってしまいます。

周辺地域へのチラシのポスティングを取りやめれば、購入動機の上位と言われている「近所の買い換え」を考えている購入希望者を諦めなければなりません。

仲介業者選びも、声を掛ける業者数を少なくすれば、売却条件にマッチする選択に支障が起きることも覚悟する必要があるでしょう。

なるべく遠方の、売却マンションの土地勘がない業者を選んでしまうと、売却戦略自体が表面的で効果の薄いものになってしまうのです。

マンション売却の情報オープン化がもたらすメリット

扉

不動産取引は原則として一点物なので、それが売却されることを知らせなければ購入者を募ることはほとんど不可能です。

まれに都心の人気エリアやプレミアム物件などでは、売却待ちの購入希望者がいないわけではありません。しかし、大多数のマンション売却では、売却の事実を隠そうとすればするほど、購入希望者を探すのが難しくなるというのが実状なのです。

売主がマンション売却を隠そうとしない、つまりオープンにしようとすればするほど、購入希望者に売却物件があるという情報が届きやすくなるわけです。

先述のように、近隣での買い換えニーズは決して低くなく、仲介業者もまず着手するのが、そのエリア内でのチラシのポスティングです。

チラシのポスティングは、エリアの不動産路面店も刺激することが期待できます。地元に強力な情報網をもつこのような路面店の協力は、マンション売却の成功率を上げる大きな要因になりえます。

地元の不動産業者は、まだまだ情報弱者であることは否めません。レインズ(指定流通機構)のデータはおろか、ポータルサイトへのアクセスも頻繁ではない業者も多いというわけです。

そうした情報の不均衡を解消するには、アナログな物量作戦を積極的に取り入れることも必要になるのです。

そして、その物量作戦を遂行するためにも、売主の売却に対するオープンな姿勢が欠かせないということなのです。

まとめ

打ち合わせをする女性

実は、仲介業者と専属専任媒介契約や専任媒介契約を結ぶと、レインズ(指定流通機構)への登録が定められているため、売却情報は全国の加盟不動産業者のしるところとなります。

その段階でオープン化に抵抗するには、一般媒介契約でレインズへの登録を拒否するように交渉しなければなりません。

また、レインズへの登録をしないように申し渡しても、知り合いの業者にマイソクをファックスするなど、その業者なりの営業活動によって情報は漏れていくことになります。

もし業者が完全に「ナイショで売却を進めて」という条件を守るとしたら、「この売主は売却できなくてもかまわないと思っているのか、それを知らないシロウト」だと思われるのがオチでしょう。

つまり、業者は手詰まりであるこの案件を放置して、ほかのオープンに積極的な売却案件を優先させるはずです。

マンション売却を決断したら、ナイショで事を進めるのは百害あって一利なし。

業者とタッグを組んで売却を進めるのであれば、その業者が動きやすい環境を整えることが、売主の役目でもあります。

情報をオープンにして売却マンションを目立つようにすることは、仲介業者がやりやすくなり、モチベーションがアップします。

それはすなわち売却成功率のアップという最終にして最大の目的に連動していることを忘れないでください。
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