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マンション売却時に注意したい振り込め詐欺の話

黒いスーツ

相変わらず被害が後を絶たない振り込め詐欺。

孫を騙った詐欺集団に、何千万円という老後のための蓄えを盗られてしまったというニュースを耳にしない日はないというぐらい、日常化してしまった観のある犯罪ではないでしょうか。

何千万円といえば、マンションを売却して手にする代金もそのぐらいになることが多いようです。

ということは、詐欺集団にとって孫や息子を騙った「オレオレ」という電話を掛けまくるのと同じぐらい、マンション売却を考えている売主はターゲットになり得るのではないでしょうか。

実は、マンション売却を考えている売主から金銭を騙し取るという手口が、行われていないわけではないのです。

では、マンション売却のケースでは、どのような手口で詐欺が行われるのか、どのような対策をとることができるのかを考えてみましょう。

マンション売却での振り込め詐欺的なケースについて

電卓を持つビジネスマン

オレオレ詐欺や振り込め詐欺では、身内や知り合いを騙る犯人が電話を掛けてくる、という手口が一般的のようです。

一方で、マンション売却の詐欺では、「売却のお手伝いをします」と言って近づいてくることが多いようです。

では、代表的な例を見てみましょう。

Aさんは、所有しているマンションを買い換えのために売却しようと決意します。

近隣の不動産屋に相談したり、有利な買い換えのためのアドバイスをするというセミナーに通ったりして、情報を集めます。

詐欺師は、こうした「マンションを売却したいと思っている人」が出入りする場所をチェックして、その人の個人情報を何らかのかたちで手に入れようとします。

Aさんの名前がわかっていて、該当するマンション名や住所の概略だけでも知ることができれば、登記簿を調べて、所有者に連絡できる確率が高くなるのです。

マンションを売却したいと思っているAさんの連絡先などを入手した詐欺師は、まず手紙などで「そのエリアのマンションを買いたいという人がいます」と、反応を見ようとしてきます。

通常ならば、「どうして自分がマンションを売却しようとしていることを知っているのか?」と不審に思うところです。しかし、いろいろと情報を集めている状態だと、声を掛けてみた誰かに関係している人からの営業なのかもしれないと、深く考えなくなってしまうのです。

これには、媒介契約を結ばなければ原則的には料金は発生しないという知識がわざわいすることになります。

情報は多いほど助かるし、契約しなければタダのはずという軽い気持ちでいるため、こうした誘いにも無防備に接触してしまうことになるんですね。

一方で詐欺師は、Aさんから「どんな条件で買いたいと言っているのか?」といった連絡があるのを待ちます。

Aさんから連絡があると、その子どもの通学や勤務先、はたまた風水などいろいろな理由を並べて、そのマンションでなければならない買い手がいるということを説明します。もちろん、すべて架空の話です。

そして、無理を承知の取引なので、多少高値でもかまわないというエサをちらつかせます。

このエサに、Aさんが引っかかるというわけです。

Aさんの気持ちが傾いたところで、「高値で購入するからには、部屋に不具合がないことを証明してもらいたい」という条件を出してきます。

具体的には、ホームインスペクションを指定するケースがありました。

ホームインスペクションとは、第三者的な立場の住宅の専門家が、その不動産の状況を調査して、改修すべき場所やその費用に関するアドバイスを行うというもの。調査と報告を行うホームインスペクター(住宅診断士)は公認資格なので、信頼性は高いという認識があります。

これを逆手に取るのが詐欺師です。

自前のホームインスペクター(もちろん無資格)を用意して、このホームインスペクターに調査を依頼したい、ついてはその費用を前払してもらいたいともちかけます。

Aさんは、「高値ですぐに売却できるのであれば、その経費として仕方ない」と、費用を振り込みます。

しかし、振り込んだら最後、その詐欺師とは連絡が取れなくなってしまって、詐欺被害に遭ったことが発覚する、というわけです。

マンション売却で詐欺に引っかからないようにするには

万札を渡す

まず、契約などの法律行為をする前に、費用を請求されることは絶対にありえないことを知っておくことが重要です。

買い手の紹介であれ、ホームインスペクターへの発注であれ、そこではまず媒介契約や発注書の交付を求めるべきなのです。

やり取りが書面になれば、そこに記載された事項について確認をとることができます。相手の社名や住所が確認出来ないものであれば、疑うに足る証拠となります。

また、マンション売却で多いホームインスペクターを介した詐欺では、ホームインスペクターの確認でも対処できるでしょう。

ホームインスペクターは公認資格なので、日本ホームインスペクターズ協会等への問い合わせで、詐欺のリスクは大幅に下げることができるはずです。

まとめ

覆面の悪人

マンション売却では、売却代金を根こそぎ騙し取られると言った詐欺被害こそ少ないものの、売却活動を始めたタイミングでの詐欺被害がないとは言えないので、注意が必要です。

代表的な詐欺の手口としては、買い手を紹介するとアプローチしてきて、高値での取引をちらつかせ、そのためにホームインスペクターなどの費用が掛かる作業が必要だと持ちかけます。

この費用を前払させ、振り込んだらそのまま連絡が取れなくなるというのが、マンション売却で注意したい振り込め詐欺の手口です。

くれぐれも、費用が発生して支払いをすることになっても、契約内容と相手の確認をしてから行うようにしましょう。

なお、マンション売却時に注意したい転売詐欺や借入詐欺については、次のページで紹介していますので、そちらの内容も参考にしてください。
【参考】マンション売却で注意したい転売詐欺・借入詐欺を解説

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