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マンション売却で「欺された!」と慌てないための予備知識

詐欺師の男性

所有しているマンションは、住居としての機能を提供するともに、資産としての役割も担っています。

資産であるからには、購入して使ったら価値が著しく下がってしまう消費財とは異なるわけです。つまり、所有マンションは、必要なときに売却することで、資金化できることが前提となっているはずのものなのです。

ところが、いざマンションを売却しようとすると、周囲の反応はおおむね冷ややかなものであることが多いようです。これは、資金化をうらやむ嫉妬心であることも否定できません。

しかし、それよりも「不動産取引に対する不信感」が根底にあっての発言になることが多いというのが、現状と言えます。

なぜ不動産取引には根強い不信感があるのでしょうか?、それ故の否定的な意見であれば、聞く耳を持たなくても大丈夫なのでしょうか?

このような、マンション売却を考えた際に降りかかる否定的な意見の真偽や、そこで想定されるリスクを回避する方法について、考えてみましょう。

マンション売却に関する否定意見について

マンション

マンションを売却するという話をすると、周囲からは「大丈夫なの?」という反応が返ってくることを覚悟しなければなりません。

そうしたが発言者が心配する大きな理由のひとつに、不動産取引の不透明さを挙げることができるでしょう。

中古マンションの売却価格はピンキリですが、少なくとも住居として提供できる状態であれば、コンビニで買い物をするような気軽な気持ちで取引できる価格にはなりません。

そのような価格が高い売り物であるにもかかわらず、値付けの根拠や取引で発生する経費などの内容は、ケースバイケースといった曖昧な商習慣が残ったままなのです。

曖昧な商習慣のおかげで、取引によっては受け渡しの金額に差額が発生することもあります。

その差額が5%ぐらいのわずかなものであったとしても、取引総額が大きければ、無視できない額です。

500万円の売却価格だとすれば、業者のさじ加減で25万円の差額が生じることになります。

1%だとしても、5万円。住宅ローンの金利を考えるまでもなく、決して微々たる金額などとは言えない差額が、不動産取引では当たり前に発生すると考えられているのです。

こうした差額は、選んだ業者の営業スタイルや、その時の取引のタイミングなどの関係で、「誤差」と呼べる範囲のものもあります。

しかし、日常的な取引のなかでは誤差であったとしても、所有マンションの売却という、人生で2度あるかどうかという機会であることを考えれば、笑って「しょうがないことだ」と見過ごすことのできないことであるのは確かでしょう。

一般に、売却の仲介を請け負う業者の報酬は、売却価格を基準として決まってしまうため、より高く売ろうと売主の立場に立った売却活動をしてくれるものと考えるはずです。

でも、実際には、売却が成立しなければ手数料も発生しないので、手数料を上げるよりも、売却の可能性を上げる努力をするほうが、現実的でしょう。

具体的には、相場よりも安い価格を提示することで、買い手へのアピール度を高めようとするわけです。

契約までのスピードアップ、すなわち売却活動の期間短縮は、結果的には費用対効果の面で売主の利益になります。

しかし、売却価格を下げることで減った利益を、期間短縮で得られた経費削減分と相殺するのは、経営のプロでも判断が難しいとことかもしれません。

こうした「目に見える差額」のせいで、得ることができたはずの利益を逃してしまった、と感じる不動産取引の経験者がいても、不思議はないでしょう。

そうした人たちの「不動産取引では損をすることもある」という感想が流布され、不安をあおる要因になっていることも、無視できない事実なのです。

「だまされた」と慌てないためには?

マンションを指さす

流布している不動産取引に関する不安のすべてが、実際に取引をした人の誤解や理解不足によるものであれば、「聞く耳を持たなくても大丈夫」とアドバイスすれば、事足りるはず。

とは言え、理由もわからずに無視を続けることもまた、不安材料になるだけでなく、マンション売却を満足して完了させるための阻害要因になりかねません。

売却価格の誤差について

まず、売却価格の誤差について、許容範囲を考察してみましょう。

許容範囲を考えるには、基準となる売却価格の標準が必要です。

ところが、不動産価格は「一物四価」と言われるほど、標準があってないようなものなのです。

特にマンションの場合は、階数や方角などの違いで条件が異なるので、同じマンション内であっても、平準化は不可能だと言わざるを得ません。

こうした現実を踏まえながら、近隣の類似の取引事例などを参考にした、売主としてのおおよその相場観を持っておくことが、いろいろな意見に惑わされない最善の対応策になるでしょう。

仲介業者の選択について

握手する不動産業者

売却価格の誤差が、仲介業者の営業スタイルなどで発生することから、「業者が丸め込もうとする」という先入観を持っている人も少なくないようです。

売主と仲介業者は、ゴールは同じですが、利害が一致するとは言えません。

売主が「早く高く売却してほしい」と思っているのに対して、仲介業者は「早く報酬がほしい」と思っています。一見、同じニュアンスの言葉のように見えますが、違うことがわかるでしょうか。

ほしいという感情は同じでも、その利益を手にする対象が違うのです。つまり、売主が手にしたいと思う利益と、業者が手にしたいと思う利益は、当然ながら同じではありません。

業者への報酬は売主の利益から支払われるので、同じ会計のように思いがちです。しかし、あくまで別会計の利益として処理されるので、思惑が異なるのは当然と言えば当然のことなのです。

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まとめ

マンション売却

マンションを売却使用とすると、周囲からは取引に関する否定的な意見を聞くことが少なくありません。

こうした意見の背景には、不動産取引の不透明な実情や、情報不足による誤解があることも否めないです。

実際にマンションを売却する際に、こうした意見を鵜呑みにして無用な心配をしないためには、不動産取引で生じてしまう「誤差」などに関する正しい認識を持っておくべきです。

また、マンションが売却できるのも、マーケットがきちんと成立しているからです。マーケットの成立は、それに係わる人たちのビジネスが成立することを意味しています。

売主がいなければ取引自体が存在しえないのは確かですが、だからといって、すべてに売主への犠牲を求めては、ビジネスとして成り立たなくなります。

マンション売却に関する周囲からの否定的な意見には、こうしたそれぞれの立場での事情を考慮しないものが多いようです。

ビジネスの成功は、Win-Win(ウィンウィン)が原則。不要な心配や混乱を排除するためにも、売却活動に係わる人たちの立場の視点を忘れないようにしてください。

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