母が住んでいた横浜の土地を公示価格より高い値段で売却
私は売却したのは、横浜市港北区にある住居です。住居と知っても、建物はもう築40年で全く不動産上は価値がないため、25坪の土地の値段のみでの売却ということになりました。
もともと購入したのは、先に書いたように40年前で私がまだ中学生のときです。母親に確認すると(書き忘れましたが、父親はすでに亡くなっていて、母親が一人で住んでいます)2500万円程度でした。
売却することになった理由は、母親がかなり年を取ったためです。要介護とまでは行きませんが、それなりに広い2階建ての戸建て住宅に住まわせておくのは不安です。また本人も、それだけの住居を維持するのはしんどいと言い始めたので、思い切って介護付き老人ホームに入るということになったのでした。
なぜ私が同居しないのかというご質問もあろうかと思いますが、私は大阪住まいで転勤族です。また、親を今まで慣れ親しんだ関東から関西に呼び寄せるのに、本人も嫌がったという経緯があります。
売却するにあたり、その住居を購入した不動産会社に声をかけました。本当は、いくつか声をかけて業者間で競争させる、ということも考えましたが、内見や打ち合わせの都度、私が大阪から横浜に来るということが不可能なので(母親が対応するのはもっと無理なので)、1社に任せることにしました。したがって、契約は専属専任媒介契約になりました。
少しでも高値で売却したいのであれば、私のように1社決め打ちではなく、イエイのような無料査定サービスを利用して、複数の会社と交渉を進めるべきでしょう。
売却価格を決める上で参考にしたのは路線価です
売却するするにあたり不安に思ったことは特にありませんが、頭をひねったのは、売り出し価格をいくらにするかということです。
先に書いたように古屋にはすでに価値がない、25坪の土地の売り出し価格、ということになりますが、路線価は調べたところ、だいたい1平米あたり25万円。坪単価にすると80万円ほどなので、25坪では2,000万円です。
売却したお金を母親の老後資金に回そうと思っていましたので、当然のことながら高く売れるに越したことはありません。ただ、土地の形状があまり良くなく(路地の一番奥のL字型の土地です)路線価にどこまで上乗せできるか、というのが悩みどころでした。
それで結局、路線価の1.2倍と一般的な水準を取って、2500万円で売り出すことにしました。坪100万円でなんとか売りたいと考えてこの値段にしました。
最終的には2300万円で売却に成功
しかし、案の定ですが、なかなか買い手がつきません。交通の便は、徒歩10分くらいのところに市営地下鉄の駅ができたので、それほど悪くはないと思うのですが、やはり土地の形状が問題のようでした。
それで3か月たった時に、2,500万円を2,300万円に値下げをして、再度販促をかけてもらったところ、何件か購入希望の人が現れ、その結果値引きも少しだけして、2,250万円で最終的には売却できました。
私の場合、諸般の事情から不動産会社1社のみとの専属専任媒介契約でしたが、より広範に広告を出そうと思えば、大手数社と一般媒介契約を結んだ方が良かったと思います。