中古戸建て住宅を売却した体験談【建ぺい率オーバーの物件】
結婚後に中古の戸建てを購入しました。本当は新築が良かったのですが、2階にリビングがあることや日当たりの良さに惹かれて、一目ぼれでの購入です。
購入時の値段は2900万円、場所は埼玉県の所沢市。西武線が走っており、池袋・新宿・渋谷は1時間以内で行けるというとても便利なベッドタウンです。
駅から多少離れていたせいか、築10年の割にはお安く購入できました。状態も非常に良好で、前に住んでいた方の飼い猫による柱の傷があったくらいです。
しかし、数年後に嫁の不倫にが発覚し、離婚することになりました…。ひとりで住むには広すぎるし、そもそも不倫相手を連れ込んでいた家なぞ住んでいられません。そのため残念ではありましたが、即売却を決意しました。
建ぺい率のオーバーの物件だったので、本当に売れるかどうか不安でした
売却の仲介は、購入時にたいへんお世話になった三井不動産です。こちらの担当者に売却先を探してもらいました。
ちなみにこの物件ですが、契約時家の増築ができないということを聞いていました。実は建ぺい率オーバーなんです。
そもそもハウスメーカーの建てたものではなく、注文住宅で作ったものなのでその辺があいまいだったのでしょう。また建築された当時は、多少であれば建ぺい率オーバーも認めてくれた、という世情もあったようです。
それに私が購入したときには戸建ての価格は下がっており、あまり需要のない状態でした。おまけに建蔽率オーバーのため、三井不動産を通したうえで三井住友銀行にローン申請しないとそもそも融資が厳しいという物件になってしまっていたのです。
そのように、いわつく物件だったので、購入したときと同じ三井不動産とは専任専属媒介契約を取り交わし、ネットワークを駆使して紹介してもらいました。
ただ、建ぺい率オーバーの件はずっと不安でした。買いたいという人がいても、融資が下りるのか、そもそも買いたいという人が現れるのか…。そんなことを悩み続けて、眠れない夜もたくさんありました。
なんとか買いたいという人も見つかりましたが、ここからがまた一苦労です。手付放棄でのキャンセルもありましたし、なにより困ったのは相手方の書類の不備です。
購入にはたくさんの書類が必要となりますが、確認ミスがあったりしてなかなか書類が揃わず、所有権移転手続きが何度も延期になりました。
もちろん相手方が意図的にしたものではなく、初めての住宅購入で戸惑っていた部分もあったとは思います。しかし、もう少し丁寧に必要書類などを、相手方に伝えてほしいなあと心から思ったものです。
結局売却にかかった期間は1年半、売却金額は2600万円です。希望よりも100万円引いて売却しました。購入時は2900万円でしたので、それほど損はしなかったです。
売却価格を決めるときには周囲の物件をチェックすることが大切
これから売却を考えている方は、まず自分の家がどのようなもので、どの程度の価値があるのかを客観的に見てみてください。私が売りに出した時もそうでしたが、中古住宅よりも安い新築が結構あります。
それに負けない程度の魅力や立地条件なのかなどを考えたうえで価格を決めないと、なかなか売れないのではないかと思います。
また、信頼できる不動産業者を選ぶことも重要です。こちらにだけではなく、購入する相手方にもしっかりと情報を伝えてくれ、スムーズに売却手続きをしてくれる業者さんが理想です。
私個人のおすすめとしては、大手の不動産業者が良いと思います。担当がとんでもない人であったとしても、上の人に掛け合えば担当を変えてくれたり、上の人が直接やってくれたりするという人材の豊富さがありますので。
家は買うのも売るのも大仕事です。しっかり考えてやっていけば、後悔の無いようにできると思います。これから売却を考えている方は、色々な人の協力を得ながら手続きを進めることをおすすめします。”